白楽随一の老舗酒場『大衆PUB中華 ナターシャ』

ケのまち調査隊

今回は白楽駅東口から徒歩10秒、ケのまち最古級の老舗『大衆PUB中華 ナターシャ』に行ってきました!

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ナターシャは、中華料理とお酒をゆっくりと楽しめる老舗酒場。その魅力や長い歴史について、マスターの栗原朋則さんと、ホールを担当するあいちゃんさんのお二人に語ってもらいました。

戦後の復興から高度成長期へとさしかかる1963年、ナターシャはここ白楽で創業しました。

当時、「やんちゃすぎて高校を追い出された」という栗原さん。10代の頃から中華店で修業に明け暮れる生活を送っていました。20歳の時に不動産業を営む「佐々木の親父さん」と出会い、その方の応援もあってナターシャは開店することとなります。

その後、「同僚のバーテンダーがやっちゃって」モルタルの店舗が火事で焼失(!)してしまうも、1967年には同じ敷地にビルを再建。以来、現在に至るまで同じテナントで営業を続けています。

お店の特徴は、なんといっても「夜まで中華もお酒も楽しめる」ハイブリッドなスタイル。開業当時は深夜営業する飲食店は珍しく、本牧や川崎の方からもお客さんが通ってきたのだとか。

看板店員のあいちゃんさん。ナターシャ勤続22年、個性豊かなお客さんと楽しい会話を交わす人気者。コクのあるディープな地元話は彼女に聞いてみよう!

当時のお店は、地元の方々だけでなく、大学生なども多く集まる賑やかな場となっていました。

大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)の名だたる選手たちも、ナターシャを訪れることがあったそうです。

当時の選手から寄贈されたという、98年ベイスターズ優勝時の記念盾。

その一方、昭和の時代には、ひと癖もふた癖もある人々が集う、騒がしい夜もあったのだとか…(ディープすぎてここでは書けませんが、詳細はぜひお店で!)。

そんな深い歴史を持つナターシャですが、今では、お店に通われる常連さんも平均年齢70代を越える大ベテランぞろいに。なかには、「お店に通って50年」という方もいるとか…。

お店で歌えるカラオケを楽しみにされている方もいれば、常連さん同士で結成した「ボウリング会」や「ゴルフ会」を生き甲斐にされている方もいるそうですよ。

カラオケは大体20時ごろから盛り上がり、演歌・昭和歌謡を中心に幅広い選曲がされるのだとか。もちろん石垣も熱唱させてもらいました!

もちろん、お店に集まるのはシニアばかりではありません。20〜30代のお客さんが賑やかに過ごす場面も多いのだそうです。カウンターに漂う、レトロな雰囲気に魅了される方も多いのだとか。

「一見さんもヤングも大歓迎」とのことなので、皆さんも気軽にドアを開けてみてくださいね。

名物の大ボリュームな「固焼きそば」は友達や家族と分けても◎。その他、香ばしい焼豚や焼きギョウザも、ぜひとも頼みたい逸品。

ナターシャといえばカウンタースタイルでも楽しめる中華料理。御年82歳の栗原さんが豪快に鍋を振るって提供する、多彩な中華料理は「メシ」にも「アテ」にもぴったり。

メニューの数は「数えたらきりがないな(笑)」ということで、正確な数は不明だそうです。

栗原さんのお父様(!)が書かれた短冊メニューは半世紀以上そのままなのだとか。壁一面に貼られたサイン色紙も全て壁と同化しています。

ここ白楽で半世紀以上もナターシャを経営されてきた、栗原さん。

最後に、今の率直な想いを聞いてみると……。

我ながらよくやってきたとは思うね(笑) 

でも、ずーっと〝この店しかない〟という気持ちで身を入れて仕事をしてきたからな。自分はいい加減な男だったから、学校もろくに出ていないし、他に行くところだってない。自分でやんなきゃいけないと思ってやってきたんだ。

大きな病気もしてないし、まだまだ元気。ナターシャもやれるだけ続けていきたいと思ってるよ!

と情熱的な答えが返ってきました!

激動の昭和・平成を駆け抜け、令和になっても白楽の夜を彩り続けるナターシャ。

ケのまちの生き証人といえるマスターの中華料理を、ぜひ味わいに行ってみてくださいね!

「中華パブ」「中華大衆居酒屋」など、表記揺れの激しい看板がネット検索を惑わせる。どれもみんな正解なのですが、マスターとしては「大衆PUB中華」と呼んでほしいのだそうです。

大衆PUB中華 ナターシャ

住所
横浜市神奈川区白楽100番地20 第1佐々木ビル
電話番号
045-431-9431

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この記事を書いた人

石垣 慧

石垣 慧

91年生まれの妙蓮寺在住。「出版社ビーコン」を主宰するほか、編集者として、また文筆家・校正者としても幅広く活動中。

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