妙蓮寺で紡ぐ、誰かの日常に寄り添うbag〈CANO 高橋 奈央〉(後編)

お店とケのまち

今回は妙蓮寺「CANO」のオーナー高橋 奈央さんに、お話を伺ってきました。 

酒井:

前編では高橋さんのモノづくりを始めるきっかけなどをお伺いしました。後編もお楽しみください!

前編はこちらから

大人の装いにも合わせられるデザイン 

酒井:

デザインは高橋さんが行っているのですか?

高橋さん:

はい。デザインは私が担当しています。

以前は制作も全て自分で行っていたのですが、いまは感覚が合う、良い職人さんに出会うことができたので、半分は職人さんに制作してもらっています。

アトリエの様子

高橋さん:

私は帆布の質感が好きなので、バッグにするときも質感を損なわないようなデザインを心がけています。

帆布は、元々は船の帆やテントなど強度が必要なものに使われていた素材です。

だからなのか、カジュアルになりがちですが、『大人の装いにも合わせられるデザイン』を目指しています。

高橋さん:

これは10年以上デザインを変更しないで作り続けているバッグですが、 できる限り、際に縫い目を細かく1本で縫うことですっきりした印象になると思います。

シンプルなデザインだからこそ縫い方や糸の太さなどは気を使います。
 
もちろん、デザインだけでなくて使いやすさも大事なので、持ち手の長さや、物を入れた時の負荷の掛かり方なども考えてデザインしています。

高橋さん:

定番カラーは4色での展開。

あとは私の気分で色展開していますね(笑)

誰かのいつものバッグに

高橋さん:

お客様は『普段使いにはもったいないわ』とおっしゃってくれるんですけど、

牛乳パックとかネギを入れて、カジュアルな日常使い』をしてくれたら、カッコいいなって思うんです。 

高橋さん:

ご近所の方もワンちゃんのお散歩用にって、この斜め掛けのバックを買ってくださって、

『考えてみたらお散歩のバックは毎日使うものだから、気に入ったものを使いたいなと思って』

と、ずっとリピートして使ってくれています。

高橋さん:

そんな風に、日常の生活の中でも使いやすいデザインを心がけているので、是非そういう使い方をしてほしいなって思っています。

汚れたら洗うこともできますし、修理もお受けしているので、ざくざく使ってほしいですね。

私もオーケーストアの買物とかに使っていますし(笑)

バッグ作りとリンクする趣味

高橋さん:

最近読んでいるのは、イタリア在住の日本人ジャーナリストである内田洋子さんの本や、

最近だと「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディ みかこ著)」という、

英国の底辺中学に通う一人息子の日常を描いた本などの、外国の子育てが描かれている本が多いですね。

読書家の高橋さん

高橋さん:

あと、最近「金継ぎ※」を習い始めたんですけど、オリジナルよりカッコよくなったりするので楽しくて、すっかりハマってしまっています。

※金継ぎ・・・割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法。

高橋さん:

それと「ダーニング※」も好きです。

息子の洋服や靴下をダーニングするのが好きで、チクチク1人作業を楽しんでいます(笑)

※ダーニング・・・ヨーロッパで伝統的に行われている、衣類の穴あきやすきりれた箇所を修繕する針仕事。
ダーニングで一段とお洒落に

CANOのバッグは、修理もお願いできるので、
使うたびに持ち手に馴染んで、長年愛用できるのも魅力のひとつです。

高橋さん:

修理にもってきて頂けると、とっても嬉しいんです


良いものを長く使い、大切にしてもらいたい

という、高橋さんのやさしい気持ちが垣間見れました。

幸せを感じるとき

高橋さん:

最近、黒猫を飼い始めたんですけど、もう可愛くて可愛くて、、、

猫と遊んでいるときがとにかく幸せで、猫は人間に媚びないけど、私は猫に媚びちゃうという(笑)

この子は、元ノラちゃんで推定7か月なんですけど、ほんとに可愛いんです。

愛猫ノワちゃん。

高橋さん:

あとお店をやっていて、お客様がいらしてくださることが嬉しくて。

わざわざ見つけて遠くから来てくださるお客様とかいると、すごく有難いですし、

お客様の顔を見てやりとりができるのは、お店をやっててよかったなと思う瞬間ですね。

高橋さん:

今はバッグがメインのお店ですけど、今後は、器とか生活の品とか置いて、ふらっと立ち寄ていただけるお店にしたいと思っているので、
是非お気軽にいらしていただければ嬉しいです。

酒井:

素敵な空間とお話、ありがとうございました!

編集後記

取材日、アトリエショップに一歩足を踏み入れると、店の奥から高橋さんが出迎えてくださいました。

「私ナマケモノなので、面白い話はないですよ(笑)」

と話す、飾らない人柄や、丁寧で物腰の柔らかい雰囲気、アトリエに差し込む日差しがふんわりと私たちを包み込み、なんとも居心地のいい時間。

日常を丁寧に、ほどよく肩の力を抜きながら過ごされる高橋さんだからこそ、誰かの日常に寄り添うバッグを作り出すことができるのだと、感じました。

菊名と妙蓮寺の間に、こんな素敵なバッグを作るアトリエがあること、少し嬉しくなりました。

バッグだけでなく、丁寧に生活を綴る高橋さんとの会話を楽しむというのも、このお店の楽しみ方のひとつかもしれませんね、是非、一度遊びにいらしてみて下さい。

cano

URL
http://cano-atelier.com/
instagram
https://www.instagram.com/cano__bag/?hl=ja
住所
横浜市港北区富士塚2-5-32-1 ※営業日はインスタ等でご確認ください

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この記事を書いた人

酒井洋輔

酒井洋輔

編集長
くらしとすまいの松栄三代目。妙蓮寺生まれ・妙蓮寺育ち。農業を参考に、不動産と建築、街づくりが循環し、持続可能な形で成長するビジネスモデルを探求中。

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