酒井：

まめさんの「和菓子愛」を、白楽のお店でお伺いしてきました。

まずは恒例の『関係ない質問をぶつけてみた』からお楽しみください。

酒井：

もともと『和菓子屋さん』を目指してたんですか？

山口さん：

進路を決める時、何も浮かばなくて（笑）

親に「あなたお菓子作るの好きだから製菓学校行ったら？」と言われて、製菓学校に通って、そこで2年間勉強しました。

1年目は和菓子と洋菓子を両方勉強して、2年目は和菓子を専攻して、そこで、『あんこ、おいしいな』と思ったんです。（笑）

山口さん：

卒業後は家族経営の和菓子屋さんに就職したんです。

すごく良くしてくれたのですが、そこは１年半くらいで辞めちゃって。

そこから販売、パン屋のバイトとか、ぷらぷらバイトする生活（笑）

３０代になる前に
『社会保険ちゃんとしなきゃ！』
『ちゃんと働かなくちゃ！』
と思って会社員になり、営業職を10年やっていました。

酒井：

営業とは、意外ですね！

山口さん：

そうですよね（笑）

ただ、新規の営業ではなく、既存のお客様への販促とか新商品の紹介のような形の営業でした。

10年勤めたのですが
『体力が続かないな』
『これからも、ずっとこの生活かな』
と思って、転職することに決めたんです。

山口さん：

・この先長く続けられて
・通勤電車に揉まれることもなく
・マイペースで働ける職場
がないかなー、と、、、（笑）

在宅で働ける仕事を探したのですが、これというのがなくて。

『そっか、自分のお店で働けばいいんだ！』

と気づいて、 近所だったら通勤時間かからないし、家から近い所でお菓子を作ろうということで、自分でお店を持つことに決めました。

酒井：

ここは、自分で探されたんですか？

山口さん：

そうなんです。

とにかく自宅から近いところがよくて、自転車に乗って、ぷらぷらと回っていた時に、ここ（現店舗）を見つけました。

見つけた時は、ちょうど募集中で、オレンジ色の壁だったんですけど、中を見せてもらったら、明るくて、真四角で、

ここを借りたら『こここうやって、こうして！』という『妄想』が出来たので決めました。

山口さん：

そして大工さんに、妄想したレイアウトを伝えて、施工を進めてもらいました。

私が座っている小あがりも、大工さんからは

『そんなにお客さんと距離が近くちゃダメだ、人には”近づいていい距離”ってものがあるんだ』

なんて言われながら、つくりました。(笑)

酒井：

小あがり素敵です！

山口さん：

どらやきはボールで生地を混ぜるのにちょうど良い量の基本1日50個作っています。

週末とかお天気で作る量は変えてますけど、皮を焼いている間は鉄板から離れられないので、開店前にその日の分を製造しています。

接客しながら製造できないので、どうしても限定になってしまいます。

どらやきが売切れてしまった時でも、せっかく来てくれたお客様にあんこを食べて頂けるよう、最中も用意しています。

酒井：

さよこさんのお人柄、伝わりましたでしょうか！
後編もお楽しみください。