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妙蓮寺と菊名の間にある、小さくてオシャレなパン屋さん、「イケダベーカリー」の池田ちえさんと、串畑ともこさん姉妹にお話を伺ってきました。
プロフィール
池田ちえ(姉)
兵庫県生まれ。小学校4年の頃、大倉山に引越してくる。 美大に進学後、Afternoon Teaへ就職し、飲食業を経験。 現在は3人のお子さんを育てるママさん。
串畑ともこ(妹)
学生時代は菊名の「おがさや」でアルバイトをし、インテリア業界に就職。 結婚を機に同職を退職し、姉とともにベーカリーを起ち上げる。
「おかえりなさい」と言える仕事のカタチ
酒井:
パン屋さんって、朝が早いイメージなんですけど、1日の流れを教えてください。
ちえさん:
お店の営業時間は火曜と金曜の9:00〜14:00までという、限られた時間ですが、営業日前日は徹夜でパン作りをしています。
まだ子どもたちに手がかかるので、お世話をしながら仕込みを進める感じで…
時には夫や両親に手伝ってもらいながら、営業日と休業日のスケジュールを組んでいます。
酒井:
・・・(絶句) すごいですね・・・
子供の面倒みながら、徹夜で仕込みなんて、、、
想像するだけで恐ろしい、、、
しかも毎週で週2日。
ちえさん:
(笑)
もともと、子供達が帰ってきたときに『おかえりなさい』と言ってあげられる働き方をしようと2人で決めていました。
妹とも、互いの得意分野を活かして協力したら、子育てと仕事を両立して、楽しく働けるんじゃないかと話していて、試行錯誤の末に、このスタイルに行きついたという感じです。
ただ、営業日も少なく、お客様にはご不便をおかけてしまっていると思っています。
週末は試作をしたり、買い出しをするため、ほっとできるのは水曜日のみと言います。
怒涛のスケジュールをこなしながら、”子育てとパン屋”を両立し続けている姿が垣間見れました。
2人でひとつ、6歳差の仲良し姉妹
酒井:
お二人、すごく仲良しに見えるんですけど、喧嘩とかしますか?
ともこさん:
そうですね。喧嘩はほとんどしないですね。
年齢が6歳離れているので、喧嘩にもならないというか。2人とも性格が全然ちがうのですが、お互いの違いを認め合っていると思います。
まぁ、姉はこのとおり、『絶対的な存在』なので(笑)、、、
6歳差が、ちょうど良いのかもしれません。
ともこさん:
お店がない日も、だいたい一緒に過ごしているし、誕生日も一緒に祝ったり、旅行も2家族合同の大勢で行きますし、私たちの子供も従兄ではなく兄妹のように育っています。
お店をはじめて、本当によかった
酒井:
お店やっててよかった、と思うことはありますか?
ともこさん:
私は接客担当なので、お客様が話しかけて下さることが多くて、それがとても嬉しいです。
うちはお子様連れや年配の方も多いのですが、お店で『どのパンにしようかなぁ』って迷っているお客様の姿もを見るのも好きです。
ちえさん:
私も良かったと思うことが、色々あるんですが、色々な方と繋がれることが一番嬉しいです。
基本、私は裏にいるので、お客様の顔を見る機会は少ないのですが、子供の友達のお母さんから
『イケダベーカリーさん、行ったことあります!』
って、声をかけてくれることがあったり、お店をやっていることで、人との繋がりが増えていくので、そこがとても嬉しいです。
自宅で開業しているので公私の境があいまいになってしまい、子供たちに我慢させてしまうこともありますが、お母さんが働いている姿、を見てもらえるのは、良かったのかなと。
まぁ見てくれてるか、わかりませんけどね。笑
編集後記
インタビュー中も終始仲の良さが感じられ、笑顔が絶えない池田姉妹。
お二人も相当忙しいはずなのに、
「忙しいママさんが
『ランチは手抜きしてパン食べよう』
と言う時に利用していただいたり、ほっと安心してもらえるようなパン屋さんでありたい」
と話していたり、
『パン屋と子育て、両方を心から楽しんでいる姿』をいろんな場面で感じるインタビューでした。
イケダベーカリー
- https://www.instagram.com/ikedabakery/
- 住所
- 横浜市港北区富士塚2-8-12
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