目の前の人を大切に、悩みに寄り添うグラノーラ〈MARUGRA〉(後編)

お店とケのまち

前編に続く〜

こだわりのパッケージとデザイン

酒井:

原材料以外でも、こだわっている点はありますか?

MARUGRAさん:

はい、グラノーラは中身が見えた方が可愛いのですが…
とにかく美味しさを優先するために酸化を防ぐパッケージにこだわっています。

イラストのリスは私が昔飼っていたシマリスがモデルです。ナッツやフルーツをほっぺにたくさん詰めて膨らんでいる食いしん坊リスのイメージです。

このデザインも中学からの友人のデザイナーが描いてくれました。

沢山の皆さまに喜びや嬉しさを…という想いを込めて”JOYくん“という名前にしました。

ブランド名のMARUGRAは、私が”まる”と呼ばれているところからとって友人が考えてくれました。

“マルジェラっぽくてかわいくない?”って笑

MARUGRAさん:

そんな感じで、MARUGRAは沢山の方の力でできています。

中学からの友人もいれば、ママになってからの友人もいて。

みんなが友達同士というわけではなかったのにそれぞれ得意なことをやり、今はみんなでMARUGRAをつくりあげています。

一人一人大切な仲間が増えていって、ワンピースみたいなチームだなぁと思っています

大盛況!GRAND・FOOD・HALL!での出店

酒井:

全国から厳選された食が集まる『GRAND・FOOD・HALL!(以下:グラホ)』でも販売が始まったんですよね

MARUGRAさん:

グランドフードホールは、セブンルールという番組で岩城 紀子さんの特集を見て知ったのですが、初めて足を運んでみたときはもう私にとってはまるで食のディズニーランドでした。

MARUGRAさん:

海外のような雰囲気、美味しそうなもの、楽しそうな空間。

それでいて原材料にこだわったものや無添加のものが揃っている。

こんなお店があるなんて…とかなりの衝撃を受けました。

それぞれのジャンルのトップオブトップだけがセレクトされているお店。

ひとつひとつの商品のPOPに一言コメントが添えられていて、それを読むのも楽しいんです。
 
 
私たちは、グラホさんに行くと
『まだグラノーラ売り場はないね、私たちのこと待ってくれてるんだね!』
なんて話をしていたんです(笑)

後から聞いた話ですが、数えきれないほどのグラノーラを試したそうですがピンとくるものがなかったそうです。

GRAND・FOOD・HALL!での販売の様子

酒井:

実際、そのグラホさんで販売してみてどうでしたか??

MARUGRAさん:

とにかくたくさんのお客様が来てくださりビックリしました

酒井:

どういうお客様が多かったんですか?

MARUGRAさん:

MARUGRAのお客様はもちろん、友人もかけつけてくれました。

紹介制のオンラインショップだけなので、ご新規で待ってくださっているお客様も沢山来てくださいました。

まず食べてほしい!MARUGRAを伝えたい!という気持ちでスタッフみんなで挑戦した2日間でした。

ずっとオンラインで購入してくださっているお客様が、グラホで販売をすることを一緒に喜んでくださり、本当にお客様に恵まれているなと感じました。


『今のお客様たちが喜んでくれることを』
というのも私たちのポリシーで、グラホさんは出店したら絶対に今のお客様も喜んでくれると思ったので、販売を決めたところもあります。

そして、お客様にここまで連れてきてもらったという思いもあります。

MARUGRAさん:

中身が見えないパッケージで店頭販売はどうなんだろう…と私たちは思っていたのですが、2回目のPOPUPが終わった後に”お客様のために店頭販売やってみましょう”とお声がけいただき、店頭での販売もスタートしました

岩城社長との出会い

MARUGRAさん:

テレビのセブンルールやカンブリア宮殿で「Smile Circle(株)」(グラホ運営会社)の岩城社長が取り上げられていた際に、

『本当に美味しいもの、後世にも伝えていきたいものを大切にしたい。日本の食をよくしたい!』

ということをおっしゃっていて、その想いに感銘を受けたんです。

また、岩城社長に実際お会いした時に

『食が整っているとみんな幸せで、大切な人も健康でいられる。でも、私たちの会社だけでは出来ないから、一緒に頑張ろうね!』

と言って頂けたんです。

その時から、いつかグラホさんにMARUGRAを置いてもらう、というのがひとつの目標になり、今回、最高の形で実現することが出来ました

食への考え方・向き合い方

酒井:

私も身体を壊した経験があって、その時に食の大切さは痛感しました。

ちゃんとしようと、コンビニのご飯など控えたら、花粉症が治ったり… 食が変わると人生変わりますよね

MARUGRAさん:

はい、でも市販品との付き合い方は難しいですよね。
 
食の楽しみも大切だし、あれダメ、これダメ、ではつまらないので
 
『こういう選択肢もあるよこっちの方が美味しいよ』
  
という選択肢の1つになれたらと思っています。
 
そして、外食を楽しむためにも、家での食事はなるべく整えたいと思っています。

酒井:

食を良くしていきたいというと、グラノーラ以外もということですか?

MARUGRAさん:

日本の食全体を良くしていきたいなぁ、という気持ちが大きくなってきました。
 
社会全体や、経済が変わらないと、変えれないこともあると思いますが、本物が残るような社会になって欲しいです。
 
自分でも『買い物は投票!』と思って、
応援したい人や会社の商品を買うように心がけています。
 
買わないと、無くなってしまいますもんね(笑)

目の前で働く人の環境も幸せに

酒井:

今後の展開は!?

MARUGRAさん:

想いや志が似ている同年代の生産者さんたちともっと出会って、美味しいグラノーラやMARUGRAのお客様が喜んでくださるものを作っていきたいです。

今後もぶれずに目の前にいる人、お客様を幸せにするということを大切にやっていきたいです。


現在、スタッフは幼稚園生、小学生子育て真っ只中の女性たちです。

子どもたちや家族に安心して美味しい食を楽しんで欲しいという気持ちで、こうだったらもっと助かるよね~良くなるよねという会話をもとに商品が産まれています。

なので、いつか地域のママたちが時間がある時に働けるような場所もできたらいいな、と思っています。

私やスタッフも妙蓮寺に工房があることで子どもたちや家族との時間を大切にしながら、仕事ができています。

子育てをしていると、どうしても社会とのつながりが薄れがちですが、実は大好きなこと、感性、得意なことが活かせる、そして喜んでもらえるということがあるんだなぁと気づいたので。


きっと未来の仲間も沢山いると思っています!

酒井:

MARUGRAさん、ありがとうございました!

編集後記

グラノーラ好きが講じて、ブランドを起ち上げ、グランドフードホールで取扱いされるほどになった高橋さん。

ご自身でも「私はグラノーラオタクです」とおっしゃっていましたが、インタビュー中もずっとグラノーラ愛を語られていたので、「この人は本当にグラノーラが好きなんだな」と感じました(笑)

妙蓮寺生まれたMARUGRAさんですが、現在は、お寺さん(妙蓮寺さん)のバックアップもあり、文字通り妙蓮寺で製造し、妙蓮寺から発送されています。

そんな妙蓮寺発祥のブランドが、全国区になっているというのも、地元民として誇らしいなあ、と思ったインタビューでした。

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この記事を書いた人

酒井洋輔

酒井洋輔

編集長
くらしとすまいの松栄三代目。妙蓮寺生まれ・妙蓮寺育ち(悪そうな人は友達ではない)農業を参考に、不動産と建築、街づくりが循環し、持続可能な形で成長するビジネスモデルを探求中。

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