妙蓮寺で小さな食堂を始めます vol.2

お店とケのまち

前回は店舗との出会いについて書きましたが、今回はより具体的なお店オープンまでの話を書かせていただきます。

店作り デザイン面

デザイン会社を探す

店の工事については施工会社さんが決まり、ほっとしたのですが、今度はデザイン面で壁にぶち当たりました。

私は料理の他にイラストレーションの仕事も請け負っているので、絵を描くことはできますが、デザインは不得意。

自分で描いたイラストをロゴマークとして使っていましたが、どうもしっくり来ないまま数年が経っていました。

せっかく一念発起して自分の店をオープンするのだから
「デザイナーさんにきちんと作ってもらいたい!」と強く願いまして、、、またまた松栄の酒井さんに相談(笑)

「妙蓮寺でお店出すんだし、ダメ元でtegusu さんに相談だけでもしてみたら?

とさらっと言われました。

tegusuさんとは、
妙蓮寺に事務所を構え、幅広い活動をされているデザイン会社で

代表である藤田さんは、松栄さんが運営するこの「ケの日のこのまち」を全面的にデザインされており、我が妙蓮寺のイメージを、めちゃくちゃ面白くてオシャレにグレードアップされた、立役者の一人でもあります。

毎月デザインされている、ケのまちしんぶん

こちらのHPを見ていただくとわかるのですが、数々の有名企業のお仕事をされていて、受賞歴も多数あり、とにかく凄い方というイメージ。

ロゴデザインだけでなくコンセプト設計からプロジェクトの企画サポートまで、クリエイティブ面をトータルで請け負うことを大切にされています。

事務所にはこれまでに手がけられたお仕事の一部が並べてありました

もしかしたら業界のしきたりとかあったのかもしれませんが、その時の私は、本当にバタバタしててテンションがおかしかったこともあり、難しいことはぶっ飛ばして直でtegusuさんに連絡するという、、、

無知は強いというか無謀というか、、、
「ずいぶんチャレンジャーだったなあ」と後から震えました。

でも実際、藤田さんに連絡を取ってみると、大きなお仕事をされている方とは思えないくらい、とても穏やかで優しい方でした。

ロゴを作っていただくことが決定

直接お会いして、私の暑苦しい思いを受け止めていただき、いくつか条件などはあるものの、デザイン面でお世話になることが決定いたしました!!

なにより藤田さん自身が、妙蓮寺に食堂ができることを喜んでくれ
「一緒に妙蓮寺の街を盛り上げていこう」という想いで受けてもらえたのは、本当にありがたいことでした。いまでもその時の高揚感は忘れられません!

あわてて、酒井さんにその旨ご報告したところ
「藤田さん男気あるなあ~」とびっくり&感動されてました(笑)

そして出来上がったデザインが、こちら!

素敵すぎます!

色も形も配置も、そして手書きの字体も、ちぎり絵の技法も。

何と表現してよいのか、、、このデザイン、
私がこれまで行ってきた活動が、一瞬にしてしっくり馴染んでしまったんです。

何の迷いも疑問もありませんでした。
はすのは食堂は最初からこのロゴマークでやってきた、そんな思いでした。これはすごく不思議な体験でした。

「はすのは」とは「蓮の葉」のことです。

私の活動のスタートに、大好きな蓮の風景があったので何となく「はすのはtable」と名付けて ここまできたというふんわりとした話を、藤田さんがイメージを膨らませ「はすのは」の大切な意味を私に持たせてくださいました!詳しく知りたい方は、お店がオープンしたら是非おたずねください!

(ちなみに、ロゴの中の黒い鳥は「バン」という野鳥で、蓮の葉の上を器用に歩き回り、餌を得て水を飲み、そこで生活しています。妙蓮寺の菊名池にもいるそうです)

インスタグラムにてご報告

この日、大喜びでインスタグラムに開店の旨と、ロゴマーク完成をお披露目したところ、予想を上回る反響がありまして、フォロワーさんが急激に増えました。

いままでお世話になったお客様、取引先の方、同業の友人、、、本当にたくさんの方がコメントくださいました。ありがとうございました。これはものすごい心の支えとなっています。

ロゴを得てさらに「はすのは食堂」が現実味を帯びてきまして、、
「これはいよいよヤバいぞ」と身震いしている状態です。大丈夫でしょうか、私(笑)

オープンまであと1ヶ月半

応援してくださる皆さんに感謝

さて、契約、工事手配、デザイン面の決定、、、
多くの人の手をお借りして、やっとここまできました。あとは細かい調整や細かい作業をこなし粛々と準備を進めるのみです。

並行しながら、お世話になったレストランのシェフにご挨拶に行ったり、現職場の板前さんに報告したりしています。

皆さん、とても応援してくれました。シェフには「大いに楽しんでやろう!」と言われまして、、

「なるほど、本来やりたかったことを存分にやる準備をしているんだから、楽しまなきゃ損!」と思い、少し肩の力を抜くことができました。

また、白楽のeimekuさんにイベント出店のお誘いを受けまして、Deli Boxを販売するなどし、オープンへの大きなプロモーションとなりました!いつも応援してくれるeimekuの小平オーナーには感謝しかないです。

店を出すのは大変。いや、その先はもっと大変か

「お店を持つ」ということは、皆さん様々な難所を切り抜けながら、やっとの思いでオープンされているのを、実際にやってみて痛感しました。
当初、酒井さんから

「自分の店をオープンできる人は、オープンへの強い信念とさまざまな苦難を乗り越える気概のある人。大変だけどそれでも店を出したい!という強い思いがないとできないよ」

と言われたことがあります。
不動産屋さんとして、多くの出店者を見てきたから実感されているのでしょう。

幸運なことに、私は前述の通り多方面の助けを得ながらここまで辿り着くことができました。しかし、よく言われるように

「オープンがゴールではなく、そこがスタート」

恐ろしいことに、オープンで満足してしまいそうな自分がおりますが、細く長く妙蓮寺の皆さんに愛されるお店になるために何ができるか、これから1ヶ月半、じっくりプランを練り上げ、オープンに挑もうと思います。

着々と工事は進む

自分への約束事

私はいろいろと予定を詰めこんで、無茶をするタイプの人間なので、とにかく無理しすぎないこと。

それは丁寧な仕事をするうえで大切なことなので、よ〜く自分に言い聞かせます。(ちゃんと年齢も考えて!笑)

料理をする上で今まで自分が大切にしてきたことを忘れずに、真面目にコツコツと。信頼を失うようなことはしない。

マイペースに細く長く妙蓮寺でお店を続けていくために、自分への約束事としました。

オープンまでの具体的な予定

順当にいけば、12月中旬には保健所の許可がおります。

それ以降は デリ販売やお弁当のご注文などお受けできる予定です。毎年作ってきたクリスマスのデリ詰め合わせboxも、できたら作りたい。

詳細はインスタグラムと店頭の看板にて都度告知いたします。

1月中旬の本格オープンの前に、金、土の二日間でお披露目会などもやってみたいです。その際はぜひ足を運んでいただけたら!

みなさま、はすのは食堂オープンをお楽しみに、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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この記事を書いた人

小林 洋子

小林 洋子

美味しくてハッピー&健康になれるものをお届けしたい!何かいつも作ってます。

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