極上食感のベーグル専門店『白楽ベーグル』前編

お店とケのまち

今回は、白楽で長らく愛される人気店『白楽ベーグル』川崎太一さんにお話を伺ってきました。

場所はこちら

酒井:

まずは恒例の「関係のない質問」からどうぞ!

靴のサイズ
27.5
最近ネットで買ったもの
ブリタのおしゃれな浄水器
よく着る服
「eimeku」さんで買う服
白楽在住あるある
サイゼリヤに行くと、毎回お客さんや知り合いと鉢合わせる
好きなビールの銘柄は
キリン
最後に旅したのは
去年箱根へ
人生最大の無駄遣い
学生時代に7、 8万くらいのデニムを買ってすぐにボロボロにしてしまったこと
乗ってみたい車
今はミニクーパーが気になっています
17歳に戻れたら
もっと料理の腕を磨いておく
100時間あったら
海釣りをしたい
弱点は?
いっぱいあります(笑)
息抜きの場所は?
篠原池の桜の木

「しっとりもっちり」なベーグル

白楽ベーグルさんは2009年に開店。

国産小麦を使ったもっちり食感の香ばしいベーグルが評判を呼び、ケのまち内外から注目される有名店になりました。

六角橋の小さな路地裏、青い扉が目印のお店の前にはいつも行列が続きます。

土曜日の営業時には、午前中に売り切れてしまうことも珍しくないそうです。

酒井:

いつも色々な種類のベーグルを揃えていますが、何種類くらい焼き上げているんですか?

川崎さん:

「プレーン」「チーズ」などのレギュラーベーグルが10種類で、その他に日替わりベーグルも2、3種類ほど焼いています。

さらに、季節のベーグルも用意していますよ。

ベーグルのフレーバーは、総菜系からスイーツ系まで幅広い

酒井:

これだけたくさんの種類を焼き上げるのは大変じゃないですか?

川崎さん:

そうですね。でも、それぞれのベーグルを推してくれているお客さんがいらっしゃるので、なるべく今のメニューは減らさずに続けていきたいと思っています。

酒井:

なんと!ベーグルごとに固定ファンがいるんですね(笑)

川崎さん:

そうなんですよ。

地元を中心に常連の方がたくさんいらっしゃるので、「この方はこのベーグルが好きだったよな」ということをいつも心に留めながら接客しています。

年1つか2つは新しいベーグルを考案しようと思ってはいるのですが、メニューの入れ替えには相当悩みますね(笑)

酒井:

他店にないおいしいベーグルを焼くために、どんなところに気を配っていますか?

川崎さん:

理想とする食感や風味をしっかりイメージしながら焼いていますね。

ベーグルって、どちらかといえば「がっちり固い」イメージがあると思うのですが、僕は日本で親しまれているパンのような、「しっとりもっちり」のベーグルを目指しています。

最終的にはどのフレーバーのベーグルも同じようにもちっとした食感になるよう、細かな水分調整や焼き加減の微調整は欠かせません。
 
原材料には国産小麦を使っていますが、これも「オーガニックだから」という理由だけではなくて、あくまで自分がおいしいと思うから。

日々、試行錯誤を重ねながら、自分なりにベーグルのおいしさを追い求めています。

ベーグルは太一さんが、キャロットケーキなどの人気デザートは妻の朋子さんが手がける

こだわりの内装とグッズ

酒井:

イートインもできる、おだやかな店内の雰囲気も素敵ですよね。

内装にもこだわりがあったりするんですか?

川崎さん:

ありがとうございます。

アンティーク調の内装に強い古道具屋さんと共に、古材などを活用した内装に仕上げてもらいましたね。

行列の絶えない店内では、オリジナルグッズの販売も

酒井:

そういえば、アニバーサリーで作られているグッズも好評だと聞いています。

川崎さん:

実は、妻が陶芸をやっていたので、小皿だとかオリジナルピンバッジを作ったりとか、そういうところからグッズ製作が始まっていきました。

それでエコバッグとか保冷バッグだったり、作家さんによるメモ帳なども販売していたりもしますよ。

15周年記念のオリジナルエコバッグ

スポーツ青年がベーグル作りの道へ

ここ白楽で育った川崎さん。

意外にも、若い頃はスポーツやアウトドアが大好きな青年だったのだとか。

酒井:

スポーツというのは、具体的に何をされていたんですか?

川崎さん:

実際色々なことをやってきましたね(笑)
小さな頃は野球が大好きな少年でした。

高校時代は柔道に打ち込んで、大学に入るとスキーに夢中になりました。

大人になった今は海釣りに興味が湧いています。

最近だと、息子が少年野球をやっていた時は、その手伝いをしたりもしていました。とにかく身体を動かすのが好きなんですよ。

酒井:

そんなスポーツ好きが、どうしてベーグル作りへと向かっていったのでしょうか?

かつて、川崎さんがご友人と東京で営んでいた「白山ベーグル」

川崎さん:

大学入ってからですが、だんだんと自分のお店を持ってみたい、カフェをやってみたいという感覚が強くなっていったんです。

深夜のファミレスで仲間内と語り合う、みたいな夜も多くて(笑)

大学卒業後、一旦は会社員として勤めてみて、その後、友人と3人で東京の白山という場所でカフェを始めました。

友人がバイトしていたお店とのつながりで、ベーグルを仕入れることもあったんです。

そこで仕入れたベーグルを見て、僕自身も「オリジナルのおいしいベーグルを作ってみたい」という気持ちが芽生えてきたんですね。

それで個人的にベーグル作りの研究を始めたんです。

酒井:

ということは、ベーグル作りは独学からスタートしたということなんでしょうか?

川崎さん:

独学ですね。

海外の固めのベーグルとは違うスタイルの食味や香ばしさを出せるよう、試作を重ねていきました。

とはいえ、その頃はまだ自分だけでお店を持つ、というイメージはできていなかったんです。それがいきなり急展開を迎えまして・・・・・・。



というところで、前編は終了。

地元・白楽でベーグル専門店をオープンするに至った気になる理由とは?後編に続きます。

白楽ベーグル

住所
横浜市神奈川区六角橋3丁目3−15 土志田ビル 101
WEB
https://hakurakubagel.wordpress.com
Instagram
https://www.instagram.com/hakurakubagel/

<credit>
文/石垣慧
撮影編集/松本瑞生

この記事をシェア

  • URLをコピーしました

この記事を書いた人

酒井洋輔

酒井洋輔

編集長
くらしとすまいの松栄三代目。妙蓮寺生まれ・妙蓮寺育ち。農業を参考に、不動産と建築、街づくりが循環し、持続可能な形で成長するビジネスモデルを探求中。

このライターの記事

RECOMMEND