3月より始動した「EARTH FLOW LABO 古民家FARM」は、古民家の小道の一画に自然循環型農法(菌ちゃん農法)の畑をつくる試みです。
(前回の活動はこちら)
4/7(日)は古民家HUGにて、菌ちゃん農法の実演会が開催されました。
菌ちゃん農法は、土中の微生物の働きによって、無農薬・無肥料で野菜ができるという農法です。
別名「ナウシカ農法」とも呼ばれ、虫たちは弱った作物を土に戻すために来てるという、ナウシカの理論を実践する農法でもあります。
はたして本当に無農薬・無肥料で野菜はできるのでしょうか?
今回は、菌ちゃん農法について発信されているファームアークの鈴木聡真(そうま)さんを講師としてお呼びし、菌ちゃん農法の講義と土作りの実演会を行いました。
講義では、聡真さんが菌ちゃん農法に出会ったきっかけから、菌ちゃん農法のメカニズム、土作りのやり方までしっかり教えていただきました。
この日は30名を超える方が参加してくださり、みんなで身体を動かしながら、糸状菌やその他の微生物の働きについて学びました。
講義の後は畑に移動して、いよいよ実践!
教わったことを思い出しながら土作りをしていきます。
まずは土を掘って高く盛っていきます。
菌ちゃん農法は約50cmほどの高い畝(ウネ)を作る必要があるため、この作業が一番大変だそうです…。
糸状菌が繁殖するように、畝の下には大きめの丸太を敷きます。
順番に交代しながら作業し、土を盛った後は、手で押さえながら畝を形作っていきます。
畝の上面はキレイに平らにならすことが重要とのこと。
ある程度畝の形ができたら、有機物を畝の上にのせていきます。
完成した畝がこちら!
ここからは、ひと雨降るのを待って土全体を湿らせた後、黒マルチで覆って糸状菌等の働きを活性化させていきます。
実践はここで終了…のはずでしたが、聡真さんのご厚意で、黒マルチ張りや苗の植え方についても教えていただくことに…!
苗は、有機物より下の土の部分に植える必要があるため、拳で深く穴をあけます。
(※わかりやすいよう黒マルチを剥がしていますが、実際は覆ったまま穴をあけます)
苗の植え方までしっかり教えていただいて、とても充実した実演会でした!
最後にみんなで畝を触りながら糸状菌に「がんばれ~!」と声掛けしていきます。
聡真さんの実演会では毎回恒例で、育てる人の意識が糸状菌の働きにも影響してくるんだとか…!?
(量子力学的に言うと、観察者の意識が現象に影響を与えるということみたいです)
実演会の後は、古民家に戻って質疑応答の時間です。
最後に、「EARTH FLOW LABO 古民家FARM」のリーダー、廣田村長からご挨拶。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
畝作りが無事に完了し、ここから約3か月はマルチで覆った状態で、糸状菌やその他の微生物が土を発酵させてくれるのを待ちます。
3か月後の植え付けも楽しみです!
ファームアーク・鈴木聡真さん
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