変わるものと、変わらないもの〈eimeku 小平 英司〉(後編)

お店とケのまち

今回は白楽にある”GIFT”がテーマのセレクトショップ「eimeku」代表の小平 英司さんにお話を伺ってきました。 

プロフィール

小平 英司

横浜生まれ。両親の仕事の関係でインドネシアで育つ。 2002年、ヨーロッパ の服飾や生活雑貨を中心にインポートしたセレクトショップ「eimeku(エイメク)」を白楽にOPEN。 2010年には二階にも店舗を拡張させ、2016年には日本大通りに二号店となる「BLAUBERG an der KÜSTE(ブラウベルグ アン ダー キュステ)」をOPEN。

前編はこちらから

リアルとネットのお店

酒井:

店舗内装が素敵ですが、どなたが手がけられたんですか?

小平さん:

ここの2階は、白楽ベーグルさんも手掛けた、sutariという大工さんですね。

白楽ベーグルさんの工事をしている時に仲良くなって、お願いしました。

stariさんのHPより

小平さん:

ここ(2階)は、もともとスナックだったので、まずはその内装を全てぶち抜いて、コンクリートの梁を表しにして、元の古いものを活かして、、、

色々大変でしたけど、いい仕上がりになりましたね。

あと、今までWEBショップはやってなかったんですが、僕自身もネットで物を買うことも増えてきて、

『お客様との接点を増やしたい』という想いから、WEBショップのサイトを新しく作ったんです。

小平さん:

ただ、ここまでの18年この場所のこの店で、お客さまと一緒に歩んでこられたと思っているので、

WEBショップも大切だけど、リアルでのお客様との時間も大切にしたいと思っています。

小平さん:

あと、この仕事の難しいところは、普通すぎてもダメだし、とんがり過ぎてもお客様との距離ができ過ぎてしまう、、、

その中で、街の人に愛されるお店にするにはどうしたら良いか、、、常に考えています。

僕らの引出しを増やして、いかにお客様の新しいドアを開けてあげられるか、、、 

その線引きというか、バランスのとり方が、ものすごく難しい。

買付けの旅

eimekuさんの海外買付けのコラムは、まるで一緒に海外に行ったような感覚になれます。

コラムを読んで、お店に並んでいるモノ達のルーツストーリーを知ることが出来ると、また違った楽しみが生まれます。

買付けの風景

酒井:

買付けは、小平さん自身が行かれるんですか??

小平さん:

そうですね。基本的には僕一人か、多くても二人で行って、車で移動して回ります。

いつもは年に3、4回行っています、フランス、イタリア、イギリス、ベルギーなど、ヨーロッパを中心に回っています。

欧州蚤の市を18年見続けていますが、『イイモノ』に出会った時は、直感で買付けてきます

買付けの風景

小平さん:

直感以外にも、お客様のリクエストや、近年好調なものをリストアップして、2店舗分の商材を買付けできるルートを何パターンか考えて、数ヶ国を回っています。

eimekuに並べる商品は、どれも世界各国から選りすぐったモノなので、是非、店で手に取ってみてください。

これからも変わらない

酒井:

1日の過ごし方を教えてください。

小平さん:

僕は朝、風呂に90分くらい入るんですけど、湯につかりながらメールの返信をしたり、1日の動きを組み立てたりして、、、

それから朝食を食べて、卸の仕事や、スタッフと仕事の確認をしたり。

最近は早めに仕事を終わらせて、子供たちに野球を教えることもあります。

酒井:

最後にお客様に、お伝えしたいことは??

小平さん:

まず、ここまでお店を続けてこれたのは、お客さまとスタッフが支えてくれたからです。本当にありがとうございます。

お店を始めた頃は自分も若かったのですが、自分が年齢を重ねると供に、扱うモノが増えたり、店もスタイルが少しずつ変わってきましたが、僕らが、今の時代にできることは、

『変わらずにここ白楽で店を開いて世界中からセレクトした物でお客様に楽しんでもらうこと』だと思っています。

それは、この先もずっと変わらないですね。

編集後記

「物件のご縁があったから」という理由で白楽でeimekuをスタートさせ小平さん。

お話を伺っていると、扱っている品の半分以上が、海外ブランドとのコラボだったり、別注だったり、都内のお店でも、なかなか手に入らないものを扱っていることに驚きました。

また、あまり表には出されていませんが、様々な業界の著名なつくり手さんたちが、お店を訪れることも多いらしく、私も気になっていた家具職人さんがeimekuさんを訪れているのを、インスタの投稿で見て驚きました。

「世界中から集めた逸品」を、私たちのまちで手に取って、楽しみながら買うことが出来る、まさにプライスレスなお店だと感じた取材でした。(お手頃な商品も沢山あるのでご安心を)

eimeku

住所
横浜市神奈川区白楽 100-11-105
電話
045-434-8038
URL
https://eimeku.com/

BLAUBERG an der KÜSTE

住所
横浜市中区海岸通 1-1 2F
電話
045-323-9396
URL
http://blauberganderkuste.com/

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この記事を書いた人

酒井洋輔

酒井洋輔

編集長
くらしとすまいの松栄三代目。妙蓮寺生まれ・妙蓮寺育ち(悪そうな人は友達ではない)農業を参考に、不動産と建築、街づくりが循環し、持続可能な形で成長するビジネスモデルを探求中。

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